コアロハはウクレレの本場ハワイにおける4大メーカー(カマカ、カニレア、コオラウ、コアロハ)のうちの一つ。ハワイでは誰もが知ってる有名メーカーです。
コアロハの魅力といえば、他のウクレレにはない特別な音色。
その特別な音色の秘密はユニブレースというコハロハ独自の構造にあります。
ブレースって?
ウクレレやギターの板はただの一枚板では無く、板の裏に補強のための棒部材が接着されています。この補強材がブレース。力木ともいわれています。
普通はウクレレの表側、裏側の板にそれぞれのブレースが貼られていますが、コアロハのユニブレースは立体構造。表板と裏板を互いに支え合うような「ロ」の字型のブレースになっているのです。
このシンプルでありながら強固な構造のユニブレースのおかげで、他のブレースを省略することが可能となりました。その結果、板材そのものの振動がダイレクトに響くコアロハサウンドが生まれたのだと思います。
しかし、この魅力的な構造にはデメリットもあるのです。それがトップ落ちと呼ばれる現象。コアロハウクレレは比較的トップ落ちする物が多いと言われています。
トップ落ちって?
ボディー側で弦を止める部分をブリッジといいますが、ブリッジはかなりの力で引っ張られています。ボディの板がこの力に負けて凹んでしまう現象のこと。
では、このトップ落ちが発生したらどうなるのでしょうか?これについては明確な答えはありません。トップ落ちしていても音程が狂わずに素晴らしい音の出る物はいくらでも存在します。逆にトップ落ちを放置した結果、ブリッジがはがれたり、板が割れてしまう可能性もあります。もし自分が持っているウクレレがトップ落ちしていることに気づいたら、楽器屋さんに相談するのがいいかもしれませんね。
いずれにせよトップ落ちを理由にコアロハを敬遠することはしなくてもよいと僕は思います。
ちなみに僕は激しくトップ落ちしたコアロハを弾いたことがありますが、本当にウットリしてしまうような素晴らしい音色でした。
コアロハ欲しくなったら、とりあえず石橋楽器でどんなもんか確認。。。
自分で作るとこうなります。